●廃車手続きの前に

自分の家族の一員のようになっている愛車、或いは仕事や生活で使っている車、いずれにせよ自動車も生命のある人間の如く、永遠に同じように、変わらぬ品質を保って走り続けるということはできません。多くの人にとっては、必要な時がくればその自動車を手放さなければなりません。自動車を手放す代表的なケースとしては、所謂自動車の下取りとして売りに出す、或いは廃車ということになりますが、特に止むを得ないとはいえ、長年親しんできた自動車を廃車にせざるを得ない場合は心情的に忍びないものがあります。ですが衣服などと違って、自動車は一生のうちそう何台も買い換えるものではありませんし、一台一台が財産ともいえる貴重なものです。ですからそれを買い換える或いは廃車にする場合には慎重な判断が必要ですし、それに相応の煩雑な手続きを伴います。非常に面倒だと思うでしょうが、自動車が財産である限り、慎重な構えが必要です。下取りに出すにせよ、廃車にするにせよ、後悔のない選択そして関連の手続きをしておきたいものです。というわけで今日は中でも廃車にまつわる、知って損はない情報をお話していきたいと思います。
ところで廃車とはよく耳にする言葉ですが、具体的には一体どのような行為を指すのでしょうか。まずはその定義を法律で見てみることにしましょう。道路運送車両法という法律を見るとそこに書かれています。道路運送車両法にある「抹消登録」という条項に、廃車とは「陸運局(軽自動車検査協会)に自動車のナンバープレートを返納して検査登録を抹消すること」と規定されています。即ち自動車の身分証明書とも言うべきナンバープレートを返却して、身分を抹消することです。一旦廃車手続き即ち抹消登録をしてしまうと、もうその自動車を日本の公道で運転する事はできません。私たちがパスポートがないと外国にいけないのと同じで、身分のない自動車を公道上で運転してはいけないのです。
事故や災害などさまざまな事情によって車を廃車にするとします。廃車とは自動車をスクラップにするという作業に止まらず、煩雑な手続きを要するため、簡単にはいきません。よって廃車にする際にはそのメリットとデメリットとをよく検討し、慎重に進めていく必要があります。

どんなことでも同じですが、実際にそれを行う前に慎重に考えなければならないポイントがあります。廃車も例外ではありません。廃車手続きをする前にいくつか検討すべきポイントがあるので、以下に挙げていくことにします。
その一つが実際に廃車する方法を考えるということです。自動車を手放す場合、自動車を引き取る専門の業者に引き取ってもらうケースと、廃車手続きをするというケースを比較して、どちらの方法を採用したほうが得になるかを比べてみます。前者の場合まだ運転できて商品価値のある自動車ということになれば上手くいえば、下取りと言う形で引き取ってもらって手元に一定の金額が残ります。ですがそうでないと手元にお金が残らないばかりか、逆に引き取り料がかかることもあります。また廃車手続き即ち抹消登録を行うと、場合によっては自動車税(一時抹消登録、永久抹消登録両方ともに)・自動車重量税(永久抹消登録のケースのみ)といった税金の還付があったり、自賠責保険の還付があったりします。税金や保険の還付ですが、もらえるものならもらっておくに越したことはありません。
但し当然のことながら、自動車を下取りに出す場合、現状で自動車にいくらの値段がつくのかは、素人にはなかなかわかるものではありません。かなりの価値のあるものをみすみすただで手放してしまったのでは大損をすることになります。つまりは専門の業者に査定をしてもらい、現在の車の価値を知った上で処理方法を決めることです。
一方でいっそ廃車にしてしまってもいい、と言っても廃車の手続きとて、実は一概に安く収まるとも言えません。廃車(抹消登録)を行う場合、解体費用・自動車リサイクル料金・抹消登録手続き費用などの費用や手間がかかります。
自分で廃車手続きを行う場合、永久抹消登録(軽自動車の場合は返納届)の手続き費用は無料ですが、一時抹消登録は350円が必要です。自分で手続きをする分、手間は幾分かかかってしまいますが、その分費用が安くて済みます。一方で廃車手続きは運輸支局、軽自動車の場合の廃車手続きは軽自動車検査協会で行いますが、自分で手続きを行う場合は当然そこまでの交通費もかかります。
いちばん現実的な方法としては、一旦中古車買取り専門業者等に相談して自動車の査定をしてもらうことです。そこで運よく値段がついて中古車として売ることができれば、手元にお金が残るばかりか、抹消登録に必要な諸費用もかからなくなります。廃車そのものが不要となるわけです。また中古車買取り業者に査定をしてもらって、仮に値段がつかなかった場合も無料で引き取ってくれることもあります。当然この場合も廃車手続きに必要な諸経費もかかりません。また査定をしてもらう場合、自動車は必ず正常な状態、つまりいつでも運転できる状態にしておかなければならないと思うでしょうが、実は自動車の最低の際には、自動車は必ずしも正常に動かなければならないという必要はありません。意外に思われるかもしれませんが、事故車・不動車・水没車等といったどう考えても動かせない、商品価値のなさそうな車でも売れる場合があります。本来なら廃車にする自動車を買取ってくれる業者もいます。
いずれにせよ廃車にする自動車がどんな自動車でも、必ず一度は専門の業者を呼んで査定を行いましょう。そうすれば、自動車の処理方法の選択の幅が広がり、場合によっては随分とお得なケースも出てくるのです。

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最終更新日:2017/6/9